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コードの振り方
まず3度の関係を見つける
分析の前に、自分がどうやってコードを振っているかの説明をしたいと思います。これからやる作業は、クラシックのピアノ曲などの両手で弾く譜面にコードを振る作業です。アレンジとかは特に考えませんので、ただひたすらコードを振っていくだけです。例えば、下のような譜面の小節のコードは何でしょうか。
コードを振るには、考えている小節なり部分に属する全ての音の組み合わせを考えます。上の例だと「ミソシ」という3つの音が含まれていますので、「ミ-ソ」「ミ-シ」「ソ-シ」の3つの組み合わせが考えられます。そして、
この組み合わせの中から、長三度もしくは短三度になっている関係
を探します。ミ-ソなどと、音の順番に惑わされないでください。ソ-ミなど必要に応じて順序を入れ替えて考えます。すると、「ミ-ソ」は短三度、「ソ-シ」は長三度であることが分かります(度数が分からない方はこちらで復習)。
この時点で二つのコードの可能性が考えられます。「ミ-ソ」が短三度であることからEマイナー系、「ソ-シ」が長三度であることからGメジャー系のコードが考えられます。逆に言うと、こちらで説明した「コードの弾かなければならない音」というのを逆に利用しているわけです。3rdは必ずどこかで弾いているわけですから、
3rdの関係さえ見つけてしまえば逆にコードがわかるだろう
という考え方です。
二種類以上の可能性がある場合
今まででEmとGの二種類のコードの可能性が出てきました。コードは二種類振ることは出来ませんから、どっちかに絞りたいと考えます(解釈が二通りある場合もある)。そこで、参考にするのは”
ルートの音(左手の最低音)
”です。まぁコードのルートがわかったら、コードで悩む必要はありませんから(ルートが分かってるならコードもわかってるはず)、左手の最低音をよく見ます。
コードの転回系では効力を発揮しません
。上の譜例だと、左手の最低音はミですね。ということは、ミの音がルートであるEmのコードの可能性が濃厚です。(もちろんG/Eという分数コードも考えられます)。
他の音の組み合わせで5th,7thを決める
さて、
Emというコードの可能性が高い
ということを意識しながら、「ミ-シ」という音の組み合わせを考えます。ミとシの音程は完全5度ですので、もしEmというコードであればシの音が5thになり矛盾しません。
もし、この段階で矛盾が生じるようなら、もう一度3rdの関係を見直す必要があります。(残る可能性はG/Eでしたので、「ソ- ?」などの組み合わせに注意します)。そして、「ミ - ?」という組み合わせがまだ残っていたら、その組み合わせについても音程を見ます。7thがみつかったらラッキーです。もちろん「? - ミ」という組み合わせにも注意して、入れ替えて考えます。どうしてミの音を基準に考えるかというと、Emというコードの可能性が高いからです。
以上の手順を踏んで、上の譜例のコードはEmとなります。というか、Emだと矛盾がないからそうしているだけです。次のページでもうちょっと例を見ていきます。