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Cは「ドミソ」とは同時に弾かない
ピアノコードの構成音は、あくまで"構成音"
Cというコードがあったとして(この講座では4和音のコードを主に扱うのでCM7でもいいです)、この構成音がわからなかったとしましょう。そこで、コードの本なんかでCというコードのページを見ると、次のように書いてある本を見たことないでしょうか?
ふむふむ、なるほどということで、Cはドミソなのか。というところまではいいのですが、だからと言って"C"と楽譜上で表記してある場所で、ドミソと
弾くわけではない
のです。つまり、次のような弾き方はナンセンスです。
midi
midi
上の例は、GというコードのところでGの構成音である(ソシレ)と、そのまま左手で引いている点が問題です。二小節目のEm7も同様です。下の例は、左手は改善しても右手のメロディーの弾き方に問題があります。先ほどの例と同じように、Gのところをソシレと馬鹿正直にピアノで弾いている点です。
何でだめなのか
何でCのところをドミソと弾いちゃいけないのかって言われると、ちょっと返答に困るのですが、今の時点ではっきり言えることは「Cをドミソで(つまりコードの構成音どおりに馬鹿正直に)ピアノで弾いている楽譜が、なかなかない」ってことなんです。つまり、筆者なりの経験則に近いです。そして、個人的な意見としては「
Cをドミソと弾いてる暇があったら、テンション入れろ!
」という立場です。
じゃあ、実際にピアノ曲の譜例を見てみましょう。プロでない人が作った、ネットでフリーで転がっているような楽譜ではなくて、クラシックの曲の例を下に載せます。お手持ちの、プロの ピアノアレンジの楽譜集とかでも構いません。
(クリックすると拡大して表示します)
ショパンのピアノ曲で一番有名であろう、「子犬のワルツ」の楽譜です。図で茶色で囲った部分に注目していただきたいのですが、コードの構成音をそのまま弾いてはいませんね?D♭の構成音はレ♭ファラ♭なのですが、実際にはラ♭レ♭ファと、
第二転回系で弾いています
(転回系はこちらで復習)。また、A♭7の部分も、A♭7の構成音はラ♭ドミ♭ソ♭なのですが、実際には
ミ♭の音は省略しています
。これは前項でも説明したように、”5thの音は抜いてもいい”ということに起因しています(ミ♭=A♭7の5th)。
もちろん、Cをドミソと弾く場合もありますよ。ハイドンとか、昔の作曲家に見られたり、あとはJ-POPの簡単アレンジなんかにもあります。まぁ、Cはドミソと弾いてはいけない決定的な理由はありません。でも、プロが作った曲では
Cはドミソと弾く頻度は少ない
のですから、それに則って、少なくともプロっぽく近づける一手がわかったのですから、これを守ることは大切だと思います。とにかく、Cをドミソと そのまま弾いたり、コードの構成音のそのままの音形を弾くことがあったら「他に弾くべき音はないかな?」とちょっと立ち止まって考える癖はつけておいて損はないはずです。