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同機能のコードの交換
おさらいと補足
さて、実際のピアノ曲のコードアレンジの前におさらいをしておきましょう。前回登場したダイアトニックコードについてです。では、key A♭のサブドミナントコードを全て答えてください。
A♭メジャースケールをまず考えます。これは「ラ♭シ♭ドレ♭ミ♭ファソ」です。前回より、サブドミナントは
IIm7、IVM7
でした。ですので、A♭メジャースケールから出来るダイアトニックコードのうち、2番目と4番目のものを答えればよいことになります。確か、ダイアトニックコードは”
スケールに沿って一個飛ばしで、4つ押さえる
”でしたから、答えはB♭m7(シ♭レ♭ファラ♭)とD♭M7(レ♭ファラ♭ド)です。
コードの機能については、ピアノの理論書なんかにも載っていますが、ここではあえてそんなに言及しません。何でかって言うと、「ドミナントが不安定である」とか言われても、筆者はそんなに不安定だとは思わないからです。確かにトニックには進行しやすいとは思いますが、受ける感じは人それぞれでしょう。とにかく、トニック、サブドミナント、ドミナントの三種類があり、それぞれ次に繋がりやすいコードが違うって思ってください。
各機能の一般的な進行
さて、各機能について、どんなコードに進行し得るかという説明をします。進行とは、コードが次に移り変わることをいいます。
1.トニックはどんなコードにも進行できる。(ダイアトニック以外でも)
これはニュアンスの問題なのですが、進行"できる"というのは、別に進行しなくてもいいんです。あくまで可能性の問題です。
2.ドミナントはトニックに進行しやすい
一般的な説明だと、ドミナント→トニックの進行は絶対だ!!みたいに述べられますが、実はそう説明すると、後々困ることがあるのです。(ディレイドリゾルブのとき)。ドミナント→トニックの例としてよく挙げられるのは、起立礼着席のピアノの伴奏ですよね。
起立.mid
まぁ起立礼着席の伴奏に、真面目にコードをアサインするのもなんとも滑稽ですが(笑)、上の例はkey Cです。そして二種類のダイアトニックコードCM7(トニック)とG7(ドミナント)を使用しています。そして、ドミナントがトニックに進行しています。1.トニックはどんなコードにも進行できる、2.ドミナントはトニックに進行しやすい。という上の原理を確かに使っていますね?ドミナントからトニックに進行することを、よく
解決
といいます。そして、コードが解決されると、ある満足感というか、落ち着きというか平静というか・・・な感じがするかと思います。さて、ドミナント→トニックの解決の例外をみてみましょう。
ふるさと.mid
あんまりいい例じゃないんですが、必死に考えてみました。ドミナントは絶対にトニックに進行する!!っていうとマズイ例です。上のC7の次にGm7(上の例では転回形を使ってるけど気にしない)がきています。このGm7はkey Fのダイアトニックコードの二番目(IIm7)なので、サブドミナントです。実はGm7からの進行はトゥーファイブといいます。これはすっごく大事なのですが後で説明します。
3.サブドミナントは、ダイアトニックコードの任意のコードに進行できる
上のふるさとの例で言うと、三小節目のGm7→C7という部分です。この例でもそうですが、サブドミナントはドミナント進行して、解決を助ける効果もあります(トゥーファイブがこの原理)。もちろん、ダイアトニックコードの範囲内であれば、IIm7 →IM7 とかもOKです。
こちら
ちなみに、その調のスケールの4番目の音(上の例ではkey Cなのでファの音)が入っているコード(サブドミナントorドミナント)から、4番目の音が入っていないコード(トニックしかない)への進行を
強進行
といいます。いいかえると、スケールの4番目の音が入っているコードは
必ずサブドミナントかドミナント
です。(ピアノ鍵盤で確かめるといいです)。反対に、弱進行は
こちら
のように、スケールの第4音が入っていないコード同士の進行で、
弱進行
といいます。まぁ用語なので、そんなもんかと思っていただければいいです。
それでは、以上のことを踏まえて、実際に童謡をリハーモナイズして、ピアノアレンジしてみましょう。長くなったので次にまわします。