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コードの転回形1 - プロっぽく聴かせるコツ
クラシックピアノ,j-popの常識
プロっぽくだなんて,かっこいいことを言ってしまったのですが,この項は結構重要です.筆者自身もまだそんなに使いこなせていないのですが,クラシックのピアノ楽曲や,j-popの曲など分析してみると,ほんっっっとうによくコードの転回形が使われています.このコードの転回形っていうのは,
分数コード
って言うと馴染みがあるんじゃないでしょうか.
分数コードの記法
分数コードとは今までもちょっと出てきたのですが,次のようなコードです.
ご覧のように分数になっているもので,分母には
ベースの音(単音!!)
,分子には
普通のコード(和音!!)
が来ます.ベースの音は単音っていうのが重要で,上の図だと,単にソの音がベースです.実際にどう弾くかというと,下の 楽譜のようになります.
ベースはソの音で,上にCM7の和音が来ていますね?実際のコードの弾き方は置いといて,転回形の感じをつかんでいただけたらと思います.
機能的,非機能的とは
御急ぎの方はこちらは読み飛ばしてもいいのですが,分数コードには種類があります.それは
機能的
非機能的
かで分類することができます.で,まぁ用語なのでどっちでもいいのですが,こちらの楽曲分析ではガンガン使うかも知れないので,一応説明しておきます.
機能的な分数コード
分数コードの大半は,この機能的なものです.例えばコードの転回形というものも機能的な分数コードとして書かれます.コードの転回形とは,
分母に示される音が,分子のコードの構成音に含まれている
コードのことです.
上の例は,CM7というコードの転回形です.分母の音(ミとソ)が分子のコードの構成音(ドミソシ)に含まれているからです.そして,CM7/Eのように3rdがベースになってるコードは
第一転回形
,CM7/Gのように5thがルートになっているコードは
第二転回形
と呼びます.
分母の音が分子に含まれていなくても,機能的な分数コードになる場合があります.分子と分母を同時に弾いてみると,あるコードと同じであるという場合です.
上の例では,Bbdim/Cというコードは実はC7(b9)というコードに等しいのです.そして,右の例はGm7/CというのはC7sus4に等しいです.どちらもまだこの段階では説明していないコードなので詳細は置いておきますが,
分母のドの音は,分子のコードには含まれていない
点は確認しておいてください.
非機能的分数コード
これは難しいのですが,簡単です(?).機能的でない分数コードは,全部非機能的です.どういうものがあるかを下に示します.
分子の音が分母のコードに含まれてもいないし,同時にならしてもあるコードにもなりません.ただ,Bdim/Cとかはクラシックでよく御目にかかるコードです.詳しい話は置いておきますが,dimコードは半音上のコードに解決するので(こちらを参照)Bdim/C → Cみたいに分子だけの解決みたいなことがしばしばあります.
さて,退屈な話はこの辺にして,次は実際の分数コードの応用例です.