3rdと7thは必ず弾く
さて,ここからコードのピアノでの弾き方について説明します.弾き方は理論というより慣れなので,ざっと説明して実際の訓練をしてもらった方が早いと思います. コードはご存じの通りルートと3rd,5th,7thから成っていますが(わからない方はこちら)そのうち必ず弾かなければいけない音があります.それは3rdと7thです. そして、ルートも入れます。
ルートは, 普通は弾きます.でもどうしてもやむを得ない場合などで,3rdや7thを省くよりはルートを省くことが多いです.そして,一番右の小節のように同じコードの中で,ちょっと3rdと7thにタッチするだけでもOKです.要するに5thの音(CM7の場合はソの音)は一番弾いても弾かなくてもいい音ということです.
5thも弾かなければいけない例外があります.それは Cm7(♭5)コードです.(もちろんCに限らず全てのm7(-5)コードですが).
本来m7(-5)コードはm7コードの5thを半音下げたものなので,5thを弾かないとm7コードとの区別がつかなくなってしまいます.あと, テンションで指定のある音は必ず弾かなければいけません.自分でアレンジする場合は別ですが・・・
ピアノ練習問題
練習問題をしてみましょう.次の4つのコードのうち正しい弾き方をしているのはどれでしょうか.
正解です.まぁよく注意してコードを見ればわかる問題なので解説はしませんが・・・右から二番目はF#という三和音のコードなら間違えではないです.でもこの講座では主に4和音のコードを扱うので,コードネームを再現していないという点では間違いです. よくある例として,上の図の一番左のようなパワーコードみたいな1度と5度しかない和音が使われているものがありますが,これもあんまり良くありません. よく色んな人のピアノアレンジ曲で多様されていますが,響きが貧弱なうえにズッシリしてるので使うのはちょっと難しいです.このことについては後ほど説明します.