音階が弾ければ簡単!
ここでは、コードネームの種類と構成音について説明します。特殊なコードを除いて、覚えるべき種類は大きく分けて5種類です。
・・・が、皆さんにかける苦労は音階を覚えることだけとしたため、60個覚えなくても 簡単にコードの構成音を導く方法を伝授したいと思います。
ということで、以下は全ての長調の音階が弾けることが前提になっています。
そんなに熱心に覚えなくても・・・
実はコードを”変える”事だけに関して言えば、コードの構成音(例えばCM7がドミソシであるとか)は知らなくても、コードの働きさえ知っていればアレンジ出来ちゃうんですよね。
構成音を知っていないといけないのは、コードを弾く段階であって、まだ先の話なんです。とはいっても、変えたコードが本当に合っているのかということは、構成音と照らし合わせる必要があるため、いずれは覚えなくてはいけません。
わからなかったら、先に進んでもらって、その都度このページを見ていただければと思います。
コードネームの仕組み
コードネームというものは基本的に、和音をあらわすものです。以下の図のような形式になっています。
コードネームには二つのブロックがあります。上の図で①と②とした2ブロックです。
1ブロック目には、コードのより所になるスケールの種類を表します。上の例だとCなのでCメジャースケールです。この部分には、もちろん12の音全て(D♭とかBとか)が入る可能性があります。
2ブロック目には、コードの種類が入ります。ここには大きく分けて5種類入ります。それは、M7, m7, dim,7 ,m7-5です。以下それぞれ説明します。
CM7(シーメジャーセブンス)
(例としてCM7ですが、DM7などももちろん存在します)。このコードは全てのコードの基本です。
具体的には、以下の ピアノの鍵盤図のようになります。
CM7なので、Cメジャースケールを考えます。そして、C(つまりド)の音から、このスケールに沿って音を一個飛ばしで弾きます。これがCM7の構成音です。そして、下から ルート(root)、 3rd、 5th、 7thという名前がついています。
では、例えばE♭M7はどうなるでしょうか。拠り所とするスケールはE♭メジャースケールですね?これをE♭(つまりミ♭)から一個飛ばしで弾いたものです。♭メジャースケールは(ミ♭ファソラ♭シ♭ドレミ♭)ですね。
上のピアノの鍵盤図で飛ばした音は×で書いてあります。これで、M7コードは全て弾けるはずです。
あくまで構成音の説明であって、弾き方は別に考えるよ。
Cm7(Cマイナーセブンス)
半音下げるっていう動作が面倒くさい方は別の覚え方があります。例えば、Dm7を考えるとすると、このDの音(つまりレの音)の 全音下の音から始まるスケール(Dの全音下はC、つまりCメジャースケール)の 2番目の音から一個飛ばしで弾いたもの、と覚えることも出来ます。
ちょっとややこしいのですが、例えばGm7を考えてみましょう。Gの全音下はFの音なので、Fメジャースケールを考えます。そして、このスケールの二番目の音、つまりソの音から スケールに沿って一個飛ばしで押さえていきます。
上の図の青いピアノ鍵盤の部分です。
C7(シーセブンス)
今度は、Cと7の間にmやらMが入っていないコードです。アレンジの中心になってくるコードです。役割は、次章以降で説明します。
C7と、"M"は入っていなくても、Major系なコードです。(Mってのはもうお気づきかもしれませんが長の意味です。明るい印象。)
Cm7(-5)(シーマイナーセブンスフラットファイブ)
読み方は難しいですが、覚え方は簡単です。
出現頻度はあまり高くないコードですが、マイナーキーのツーファイブでは必須です。
Cdim(シーディミニッシュ)
最後になりますが、ディミニッシュコードはちょっと難しいです。
上のピアノ鍵盤図で、青い○で書いた部分が構成音です。そしてこれらの間隔は等しくなっています。Cdimの7thの音から、さらに等間隔に上に伸ばすと、赤く○をつけたドの音に戻ってきます。
また、CdimとE♭dimの構成音は等しいです。E♭dimの構成音はミ♭ソ♭ラドです。これは、順序こそ違えど、Cdimの(ドミ♭ファ♯ラ)と同一です。
後で説明しますが、構成音が同じということは、 コードの機能が同じということです。ですので、実際に構成音として覚えるべきdimコードは Cdim, C#dim, Ddimの三種類です。その他のdimコードは必ず上記の3種類のどれかの構成音と同じになります。ですので、3種類だけは気合で覚えてください。
その他 上記では触れてないコードがいくつかありますが、そんなに出現頻度はありません。C6、Caug、Csus4などです。CmM7などもありますが、その都度説明します。地味にsus4はピアノアレンジにおいて重要ですが、またの機会に。