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Etude Op.25-3 Part 4


key F majorに戻ってきました。後は大体冒頭部分と一緒です。


さて、上の二枚の画像をまたいでしまうのですが、一枚目の最後の部分の緑で囲った部分(B7→E7のところです)から、二枚目の1小節目のA7への繋がりがなんとも面白いというか、難解です。B7などはセカンダリードミナントとして単に完全4度上のコードに解決しているだけで、B7→E7→A7まで来ています。そして、謎なのが、最後のA7からGm7に進行している点です。半音上のドミナントでもないですし・・・苦し紛れで、このA7はkey Fのサブドミナントマイナーと考えます。本来III7ってサブドミナントマイナーじゃないんですよね。え?短六度(今の場合はFからみて短六度、つまりレ♭)が入っていればサブドミマイナーじゃないの?とお思いかもしれませんが、ちょっとIII7だけは例外的なんです。簡単に言うと、本来サブドミナントマイナーって ある別のスケールからの借用音を使ったコードなんです。でもIII7の構成音を含むようなスケール( Iの音とIII7の構成音を通らないといけない)はないんですよね・・・まぁ気にしないことにしましょう。


さて、僕も楽しみにしていた部分です。結構つまらない曲なんですけど、この最後の終わり方の響きがなんとも好きです。ぜひ実際に曲を聴いて見てください。この部分はアレンジに活用してみたいと思います。

次でまとめます。やっぱり自分が、好きなフレーズとか、良いって思ったフレーズを自分のアレンジに取り込むのが面白いのです。そして、この好きな部分何というのは人それぞれですよね。僕がつまらないって一掃しちゃった部分が、もしかしたら面白いと感じる人も居るかもしれません。もちろんそれで構わないです。そして、好きなフレーズが「 なんで好きなのか」、そして「 どういう手法なのか」を詳しく見るツールが理論なんですよね。

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