そもそもノリとは
誰もが夢見るアレンジの一つに、”ノリを出す”というものがあると思います。前回の講座では、ボサノバアレンジを 取り扱いました。(こちらなどを参照)。拍をまたぐ(シンコペーション)ことで、ノリを出すことができると 説明したのですが、そもそもの原理は何でしょうか。
ノリがあるという状態は、実は影がたくさんある状態なんです
なんのこと言ってるの?
下の図をご覧ください。
五線の真上から太陽が照っているとすると、配置されている音符によって、五線の下部に影ができます。一番左の小節には音符が存在しませんので、影はでていません。しかし、一番右の小節は音符が詰まっているので影がたくさんでていますね。
えっ頭おかしくなった?
そして、どういう風にすれば影がたくさん出る(=ノリが出る)かというと一小節に音符をできるかぎり詰めたものになりますね。そこで、音符をできる限り詰めたものを用意しました(finaleには128分音符とかありましたけど、見えないのでご勘弁を)
これだと、影が密集していてノリがある状態になります。ただ、右手の連打が入っているので弾くのは大変そうです。そこで、左手の助けを借ります。
すると、影の密集度は先ほどとかわりませんが、左手の助けがある分弾くのが簡単になりました。
右手と左手がかぶっているところは、 真上から太陽を照らしても影が重なってノリには影響しません。つまり、 左手と右手を互い違いで弾くことで、楽に ノリを出すことが出来ますね。これが基本です。いまいちノリが無いなーと思ったら、左手と右手をずらすことを考えると、影が増えてよいということです。次のページからは、きらきら星を例にして練習方法を考えてみたいと思います。