ポイントは三連符
オクターブの下降でかっこいい曲は、やっぱりショパンの黒鍵のエチュードの最後です。
これは、G♭ペンタトニックスケールという音階をG♭の音から順番に三連符で落ちてきただけです。ペンタトニックスケールとは、通常の音階とは違って5音からなるスケールです。このスケールの別名は”47抜き”といいます。この4と7とは4度と7度の音です。これらの音が抜かれているのですね。
例えばCペンタトニックスケールなら、上のピアノ鍵盤図で、Cメジャースケールの中から4度と7度つまりファとシの音を抜いたものになります。このスケールはおもしろくて、活用法もたくさんありますが、今回はそのうちの一つです。ペンタトニックスケールを、終わりのコードのルートから始めて順番にスケールに沿って下降するだけです。Cというコードで終わるなら、ドラソミレドラソミレドとなります。
半音階を使う方法
もっと簡単に、半音階の三連符でも終わることができるんです。それは、終わりのコードのルートから三連符で半音ずつ下がってくるだけです。
普通はその調の主音で曲が終わりますので、例えばホ長調(key E major)の曲であればミの音から始めて、半音ずつ三連符で降りてくればよいです。三連符とは、まぁ三つずつ刻んで降りてくる感じでしょうか。三連符で降りると丁度キリがよく終われるというコツです。