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左手は一定のリズム

さて,前回まででボサノバ風アレンジの、右手部分のメロディーのフェイクについて説明しました。今回は左手部分です。左手はほとんど同じリズムが続きます。右手で頑張っている分、左手で楽をします。


図中の数字は、コードのルートから見た音程を表しています。見ていただくと分かると思いますが、1度と完全5度から成っています(度数については以下で確認)

そして、バリエーションとしては一小節目のように1551で弾くか、二小節目のように1555で弾くのが考えられます。三小節目はGというコードの例ですが、5度の音から始めて5111という並びになっています。まぁ結構自由です。

そして、左手のリズムが特徴的で、付点が入ったリズムになっています。

茶色で丸をしてある音符が付点の音符です。付点の音符は、四分音符+8分音符の長さです。ですので、通常の4分音符とは違って 拍をまたいでいます。そして、青い四角の部分で右手による拍のまたぎがありますから(詳しくは前回を参照)、1小節の中では両手合わせて合計2回の拍のまたぎ(シンコペーション)があります。以上を踏まえて、右手と左手を合体させると次のようになります。

 

上図は軽くリハモをしています。なんでこれらのコードがつけられるかわからない方はコードの変え方を見てください。

G#dimは半音上のAm7への解決することはいいですよね。ここで、一つ大問題が生じます。こちらでも説明したように、コードは基本的に3rdと7thの音を弾かなければいけません。しかし、上図の二小節目を見ていただくと、CM7のコードの3rdに対応するミの音が弾かれていません。三小節目も同様です。じゃ、どうするかというと、右手をもうちょっと加工してやる必要があるんです。これは、次のページで説明したいと思います。

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