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06. 同機能のコードの交換

おさらいと補足

さて、実際のピアノ曲のコードアレンジの前におさらいをしておきましょう。前回登場したダイアトニックコードについてです。

では、key A♭のサブドミナントコードを全て答えてください。
A♭メジャースケールをまず考えます。これは「ラ♭シ♭ドレ♭ミ♭ファソ」です。前回より、サブドミナントは IIm7、IVM7 でした。ですので、A♭メジャースケールから出来るダイアトニックコードのうち、2番目と4番目のものを答えればよいことになります。

確か、ダイアトニックコードは” スケールに沿って一個飛ばしで、4つ押さえる”でしたから、答えはB♭m7(シ♭レ♭ファラ♭)とD♭M7(レ♭ファラ♭ド)です。
コードの機能については、ピアノの理論書なんかにも載っていますが、ここではあえてそんなに言及しません。何でかって言うと、「ドミナントが不安定である」とか言われても、僕はそんなに不安定だとは思わないからです。確かにトニックには進行しやすいとは思いますが、受ける感じは人それぞれでしょう。とにかく、トニック、サブドミナント、ドミナントの三種類があり、それぞれ次に繋がりやすいコードが違うって思ってください。

同じように、メジャーコードは明るくてマイナーコードは暗いって覚えてたよ
その印象は刷り込みの可能性があるよ。
じゃ、ディミニッシュはもっと暗いの?sus4は?ねぇ?
感情的な要素でなく、コードの機能に着目するのがいいと思うよ

なんか怖いんだけど

各機能の一般的な進行

さて、各機能について、どんなコードに進行し得るかという説明をします。進行とは、コードが次に移り変わることをいいます

1トニックはどんなコードにも進行できる。(ダイアトニック以外でも)

これはニュアンスの問題なのですが、進行"できる"というのは、別に進行しなくてもいいんです。あくまで可能性の問題です。

2ドミナントはトニックに進行しやすい

一般的な説明だと、ドミナント→トニックの進行は絶対だ!!みたいに述べられますが、実はそう説明すると、後々困ることがあるのです。(ディレイドリゾルブのとき)。
ドミナント→トニックの例としてよく挙げられるのは、起立礼着席のピアノの伴奏ですよね。

[演奏例]

上の例はkey Cです。そして二種類のダイアトニックコードCM7(トニック)とG7(ドミナント)を使用しています。そして、ドミナントがトニックに進行しています。1.トニックはどんなコードにも進行できる2.ドミナントはトニックに進行しやすい。という上の原理を確かに使っていますね?ドミナントからトニックに進行することを、よく 解決といいます。
そして、コードが解決されると、ある満足感というか、落ち着きというか平静というか・・・な感じがするかと思います。さて、ドミナント→トニックの解決の例外をみてみましょう。

[演奏例]

ドミナントは絶対にトニックに進行する!!っていうとマズイ例です。上のC7の次にGm7(上の例では転回形を使ってるけど気にしない)がきています。このGm7はkey Fのダイアトニックコードの二番目(IIm7)なので、サブドミナントです。実はGm7からの進行はツーファイブといいます。これはすっごく大事なのですが後で説明します。

[応用] ディレイドリゾルブ
上記のC7は、最終的にはFに解決しています(途中でGm7を経由していようとも)。これをディレイドリゾルブ(解決を遅らせる)といいます。ある隣り合うコードについて、その連続の中だけに着目するのか、大枠でとらえるのか、視点によって解釈が異なります。

3サブドミナントは、ダイアトニックコードの任意のコードに進行できる

上のふるさとの例で言うと、三小節目のGm7→C7という部分です。この例でもそうですが、サブドミナントはドミナント進行して、解決を助ける効果もあります(ツーファイブがこの原理)。もちろん、ダイアトニックコードの範囲内であれば、IIm7 →IM7 とかもOKです。

[演奏例]

その調のスケールの4番目の音(上の例ではkey Cなのでファの音)が入っているコード(サブドミナントorドミナント)から、4番目の音が入っていないコード(トニックしかない)への進行を 強進行といいます。言いかえると、スケールの4番目の音が入っているコードは 必ずサブドミナントかドミナントです。(ピアノ鍵盤で確かめるといいです)。

反対に、弱進行は以下のようです。

[演奏例]

スケールの第4音が入っていないコード同士の進行で、 弱進行といいます。

用語なので、そんなもんかと思うしかないか

それでは、以上のことを踏まえて、実際に童謡をリハーモナイズして、ピアノアレンジしてみましょう。

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