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単調なオクターブのガチャガチャは控えめに

よく、ピアノの演奏で左手はオクターブのトレモロで、一見ノリが良くてカッコよさそうな伴奏を聴きませんか?(トレモロとは、ある音とある音の間をひたすら行ったり来たりする奏法のこと)。

最初の二小節はまぁいいのですが、三小節目はコードが破綻しています。なぜならコードの3rdが弾かれていません。ネットに落ちているピアノ曲の譜面などでは、こういった奏法が目立ちますし、コードが付けられないことがあります。もちろん意図的に3rdを抜かないというのも考えられますが、ちょっと納得の行かない部分です。じゃ、次の 楽譜だったらどうでしょう。上の改善版です。

今度は3rdは全てのコードに入っています。響きがちょっと濃厚になったのは感じていただけますでしょうか。

 

しかし、GM7の直前のDのコードは、直前にAm7があるのですから「Am7→D7→GM7」とツーファイブにするのが自然ではないでしょうか(ツーファイブは以下で復習)。

ですので、3rdが入ったのはいいのですが、 D7にするための7thの音がまだ足りません

左手のオクターブのトレモロ奏法は、ノリが簡単に作れていいのですが"左手はrootしか弾いていない"ため、コードの機能を満足させるには(残りの3rdと7thを弾くには)、 右手をかなり頑張る必要があります。ですので、初心者の方ほどこういった奏法は難しいと思います。それに、オクターブばっかりの ピアノ伴奏はすごく単調ですよね。

3rdは絶対に弾く!を10回くらい唱えてからアレンジしないとね

パワーコードも注意

パワーコードとは次に示すように、rootと5thのみの和音のことです。

上の楽譜の例は極端すぎるのですが、これもよく見られます。左手ではrootと5thしか弾いていないため、 右手で3rdと7thを意識的に弾いてやる必要があるのですが、上の例では弾けていません。重厚感があってずっしりする感じで確かに便利なのですが、ちょっとしつこい気もするし、僕はあんまり好きではありません。もし使用する場合には、右手の弾き方には注意が必要です。

[応用] 倍音について
ピアノの倍音列に3rdが現れるため、3rdを弾かなくていいのではないか?という理論もあります。個人的には倍音の3rdでは不足しているように感じます。"弾けないから弾かない"と"弾けるけど弾かない"は大きな差があると思います。わかって3rdを抜いているのであればよいですが、そうでない演奏がこの世に溢れている気がします(涙)
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