Dブロック
一応ページをまたいでしまったので、再度譜面を張っておきます。
Dブロックですが、ちょっと難しいです。でも参考となるのは、直前のCブロックのコードです。確かB7でしたよね。
ということで、その次に来るDブロックのコードはB7が解決しうるコードじゃないのか、と考えることが出来ます。
まずは正攻法で攻めてみます。左手の最低音はシの音です。そして右手にこのシと、短三度の音程になるレの音が見つかります。ですので、 B マイナー系のコードかな?と考えます。そして、シと他の全ての音の組み合わせを見ます。
まず「シ - ミ」ですが、これは11thの関係になります。確かマイナーコードはテンションとして11thが使えたので、問題ありません。そして、「シ - ♯ソ」の音を見ます。これは長6度ですよね。短調についてこの講座で説明してないので、ちょっと飛躍して申し訳ないのですが、一応長6度の音は、マイナーコードで使えないことも無いんです。
他に可能性が無ければBm(11)だって言うしかないのですが、B7の解決先のコードとしては違和感があるし、他の可能性が無いか見てみます。他に三度の関係が無いかと探すと、「ミ - ♯ソ」が長3度、「♯ソ - シ」が短三度になっています。「ミ - ♯ソ」の関係を考えると、 Eメジャー系のコードが考えられて、右手のレの音が、 ミから見て短七度の音程ですので、この時点でE7と考えられます。そして、「ミ - シ」は5thですので問題ありません。最低音がシの音になっていますので、コードの転回系であり「 E7/B」というコードの可能性が濃厚です。それに、E7というコードはB7の完全4度上ですので、解決先として申し分ありませんよね。転回系にしてもコードの機能は変わりませんので、Bがルートでも問題ありません。
一応「♯ソ - シ」の短三度の関係も見てみます。G#マイナー系のコードの可能性を考える場合です。他の音の組み合わせは、「♯ソ - レ」が挙げられますが、これは 増4度(#11th)の関係にありますよね。マイナーコードでは#11thのテンションは普通使いませんから、矛盾します。
Bブロック
さて、一番難しいとしたBブロックですが、上の話を分かっていただけたらそんなに難しくないです。
手順は細かく追いませんが可能性としては、ドをルートと見る C(#11,13) か、コードの転回系と踏むのであれば、 F#m7(-5)/Cが挙げられます。あとは、 Am/Cあたりでしょうか。
この三種類のうちでは、Am/Cがちょっと苦しいです。なぜかというと、ラからみてファ♯の音ですので、上でもあった長6度の関係です。ですので、他の関係を考えますが、正直言って C(#11,13)も、F#m7(-5)/Cも五分五分です。
いや、正確にはC(#11)を否定する理由が特にないくらいの意味で、実はF#m7(-5)/Cに軍配が上がります。なぜかというと、前後のコードの流れを考えて、F#m7から始まる ツーファイブと考えるとスッキリするからです。それに、keyがE majorですので、C(#11)とかいうコードは、ノンダイアトニックなコードです。(実はミから見てドの音は短六度。短六度を使うといえば・・・そうです。サブドミナントマイナーの可能性もあります・・・)。
でも、F#m7なら、IIm7となってダイアトニックだし(♭5thになってはいるけど)、ツーファイブに似た、4度進行だって結論付けると納得いきやすいと思います。
このように、コードを振るには、結構コードの理論的な部分が必要になってきますので、必要に応じて復習してみてください。