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半音上へ上がるコード

前回は、”完全4度上”および”半音下”に下がることの出来る、ドミナントコードの使い方について説明しました。今回は”半音上”に上がることのできるコードです。それはdim(ディミニッシュ)コードです。ピアノのコードの弾き方は別に説明するので、今は楽譜上で鉛筆で書き込むことが出来るように頑張ってみてください。

パッシングディミニッシュ

さて、パッシングディミニッシュについての説明です。これは、 全音で隣り合っているコードを半音で繋ぐという働きをします。実例をお見せします。

[before]

[after]

右(下)の楽譜例がパッシングディミニッシュを使った例です。赤丸で囲んだ部分がdimコードになっています。

赤丸の前後のコードはGsus4とAm7です(sus4はまだ説明していませんが、Gと同じような感じです)。まず確認してもらいたいのが、このGとAは 全音の音程であるということです。そして、このGとAの間にある音、つまりGの半音の上の音であるG#のディミニッシュコード、G#dimを入れたわけです。これはJ-POPなどでも頻繁に見かけられる手法です。
すごく滑らかに次に繋がるのが分かるかと思います。(そして、この部分にG#dimを入れたのは、以下のページの"コードはどこに入れてもいい"という原理に基づいています)

要は下の図のようになります。

まず、全音かどうかの確認(リハモして上手く全音になるように変えてもいいです)。そして、入れたい位置の直前のコードの半音上のディミニッシュコードを入れます。
入れる前後のコードの種類は何でも構いません。(Eb7とかFm7とかでも)。

さて、次は単に半音上に行く、簡単な場合を説明したいと思います。ピアノアレンジではよく見かける手法です。

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